CTP成果事例

明日から使えるコーチング

スキル1 「なぜ」ではなく、「なに」ときく

こんな場合にこのスキル
  • □ 部下が目標を達成しない
  • □ 部下に仕事の状況をきこうと質問しても、あまり話してくれない
  • □ 非常によい成績をあげていた部下が最近スランプに落ち込んでいる

問題が起こったとき、その理由を明らかにするため、わたしたちは「なぜ」で始まる質問を使います。なかなか売上の上がらない部下に「なぜ売上が伸びないんだ?」。なかなか仕事がうまくいかない部下に「なぜうまくできないんだ?」。あなたが「なぜ」を使う状況を思い浮かべてください。相手からはどんな反応が返ってくることが多いでしょうか。反対に、あなたが同じような質問をされたらどう感じるでしょうか。

コーチングでは「なぜ」ではなくできるだけ「なに」を使います。たとえば、「なぜ売上が伸びないんだ?」ではなく「売上が伸びないのは、なにが障害になっているからだと思う?」というように。

「なぜ」といわれると、人は、それ以上攻撃されないように防御壁を築きたくなります。なぜなら、子どものときから「なぜ」ときかれるのは、ほとんどが「悪い」ことをしたときだったからです。よいことをしたときは、誰も「なぜ」とは言いません。だから、わたしたちは「なぜ」という言葉をきくと、責められることを想定して防御体制に入るのです。たとえきく側にそのつもりがないとしても。

「なぜ」を「なに」に変えるだけで、相手は客観的に現実をとらえ、その理由を答えられるようになります。

Point
  • 「なぜ」ではなく、「なに」が、相手を警戒させず答えやすくする
Let's Try!
  • 自分がどんなときに「なぜ」を使っているか、普段のコミュニケーションを観察してください。もし「なぜ」がうまく機能していないようなら、他の言い方(「What(なに)」や「How(どのように)」)に変えてみましょう。

(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)

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