スキル12 役割を交換する
- □ 部下が目標を達成しない
- □ 部下がいつも不平や不満ばかりいってくる
コーチングをしているときに、ふっと思い立ってクライアントの方にコーチになってもらうことがあります。この前も、どうも話が煮詰まってしまったなと思い、いきなり「それはそうと、たまには僕のコーチをしてもらえませんか」と言ってみました。
「はっ?」電話の向こうでは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているのでしょう。突拍子もない声が返ってきましたが、こちらが冗談ではないというのがわかると、彼は結構楽しそうにコーチングをはじめました。
「どうすればもっとうまくいくと思います?」
「そのことについて誰かサポートしてくれる人はいませんか?」
なかなかいい質問をしてくれます。一段落したときに「どうでした?」と聞いたら「目の前が明るくなった気がします」と言っていました。それまで自分のことだけで頭が一杯だったのが、私の問題に関心を向けたことで少し視野が広がり、その後、自分の問題を少しだけ余裕を持ってみることができたようです。
部下に「どうしたら俺はもっといい上司になれると思う?」と言ってみましょう。相手は一瞬「えっ?」という顔をしたあとに、きっと素晴らしいコーチングをしてくれることと思います。相手のためにも積極的にコーチングをしてもらいましょう。
コーチングをすることで得をするのはコーチングを受ける人だけではありません。コーチングをする人もまたコーチングをされるのです。
- 立場を入れ替えて、相手の視野を広げる
- ・部下に「どうしたら俺はもっといい上司になれると思う?」と言ってみましょう
- ・話が煮詰まったり視野が狭くなっていると感じたら、相手と役割を交換してみましょう
(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)






