スキル13 相手の人生に新しい切り口を与える
- □ 一生懸命自分の体験を伝えているのに部下は真剣に受け止めていない
- □ 部下が目標を達成しない
- □ 部下があまり問題意識がない
- □ 部下はまじめで実直だが視野が狭く、いろいろな可能性に目を向けられない
まずは次の三つの設問を読んでください。最初は読むだけで結構です。
「自分が仕事や家庭で妥協していることを五つあげるとしたらなにですか?」
「ちょっと長い間抱えている未完了を三つあげるとしたらなにでしょう?」
「あなたの境界線はどのくらい広いですか?」
妥協は、本当はこうであったらいいというのがあるにもかかわらず、とりあえずこんなところで我慢しておくかと思っていることです。「部下がいつも二、三分遅刻してくるんだけど、いちいち目くじら立てて注意するのもなんだし、まっいいか」といった類のものです。
未完了は、いつかやろうと思っていてやっていないこと。あるいはやめようと思っていてやめていないことです。たとえば、「住所録を整理していない」「お礼の手紙を書いていない」など。
境界線は、あなたが周りにどのくらいノーと言えているかの指標です。境界線が広い人は、理不尽な要求をされたとき「それはできません」、自分を傷つけるようなことを言われたときは「そういうことはいわないでください」と伝えることができます。境界線が狭いと、我慢して人の要求を受け入れたり、批判を丸ごと受け入れたりしてしまいます。
さて、改めて上の設問を読んで、答えを出してみてください。どうでしょう。何か気づくことはありますか。
妥協/未完了/境界線など、その人にとって耳慣れない「切り口」を投げかけることで、その人の人生を新しい角度から照らしだすことができます。たとえば、境界線というビームを人生に当てることではじめて、自分が日頃どれだけ人の理不尽な要求を受け入れてしまっているかが見えてくる可能性があるのです。
あなたの周りの人の人生に新鮮な「切り口」を与えてみてください。どんな「切り口」を使いますか。
- 耳慣れない言葉を投げかけて、相手の人生を新しい角度から照らしだす
- あなた自身について書き出してみましょう
- ・自分が仕事や家庭で妥協していること
・長い間、抱えている未完了
・自分の境界線の広さ(誰に、どうされたら、どう反応しているか)
(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)






