スキル9 不満を提案に変えさせる
- □ 部下が目標を達成しない
- □ 部下がいつも不平や不満ばかり言ってくる
- □ 自分のグループの雰囲気が悪い
人を指導育成する立場にいて、もっとも怖いことは、自分に向けられた「不満」ではないでしょうか。
ですから、会社の上司や学校の先生は、不満が自分に向けられることを避けるために恐い顔をしたり、やさしい顔をしたりします。誰しも自分の「正しさ」を壊されたくないのです。それでは、この不満はどのように扱ったらよいのでしょうか。
コーチングでは、「不満を提案に変える」が鉄則です。不満とは、基本的には「あなたには私をハッピーにする義務があるのに、それを果たしてくれない」という被害者的なスタンスによるメッセージです。それを「私が力を使わなければ私はハッピーになれない」という自己責任を明確にしたメッセージに変えます。
例えば、こんなやりとりはいかがでしょうか。
部下「課長、あんな非生産的な朝礼は、続けても無駄なのではないでしょうか?」
課長「どんなところが非生産的だと思う?」
部下「全員が一日の予定を話しても誰も関心を持っていません。月曜日に行われる週間報告だけで十分だと思います」
課長「なるほど。でも、みんなが毎朝顔を合わせることにはとても大きな意味があるから、朝礼は今後も継続していきたい。ところで、君はどうすれば朝礼がこれまで以上に生産的なものになると思う?」
部下「そうですね…。例えばその日はどんな心がけで仕事に臨むか、全員に宣言させるのはどうでしょうか。そしてそれをボードに全部書いておくんです」
課長「いいねえ、ぜひそれをやろう。今度の朝礼で君からみんなに提案してくれないか。もちろん私も同意していることを伝えるから」
部下「分かりました。よろしくお願いします!」
いつでも不満を提案に変えることができれば、もう不満におびえる必要はありません。
- 質問によって、相手の不満を提案に変えていく
- 不満を感じている相手はたいていの場合、その問題に対する答えを持っています。相手が主体となる形で答えを引き出してみましょう。
(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)






