CTP成果事例

明日から使えるコーチング

スキル12 相手から引きだす

こんな場合にこのスキル
  • □ 部下にたくさん話させたいのに自分が一方的に話してしまう
  • □ 部下が目標を達成しない

コーチングの定義で「引きだす」とは、相手さえもまだ自分の内側に眠ることに気づいていない情報を引き上げ、新たな行動の指針となる知識に変えていくことです。

あなたの部下や顧客は、仕事をうまくいかせるための十分な情報を自らの中に持っているかもしれません。誰かが引きださなければ永遠に口にされることのない思いや考えが内側にあるかもしれません。真剣に引きだしてくれる人が一人いるだけで、その人の人生はずっと豊かなものになるでしょう。

人は基本的に自分以外の人間に対して防衛を働かせています。しかし、厚いシャッターが下りたままでは、そのも向こう側にあるものを引きだすのは容易なことではありません。

引きだすための第一歩は、相手が下ろしているシャッターを上げることです。そのためには、常日頃から「通りがかりの一言」を大切にする必要があります。「おはよう」「ありがとう」、そんな当たり前の一言にどれだけ気持ちをこめられるかで、シャッターの上がり下がりは変化します。向かい合ってからはじめて、重く閉ざしたシャッターに手をかけるのでは遅すぎます。

その上で、引きだすための質問をします。一つ答えを受けとったら、受けとったことをちゃんと相手に伝えます。「そうなんだね」「そんなふうに考えていたんだね」。それからさらに相手を自由にします。「それで」「それから」「もっと聞かせて」。話の細部に関心が生まれたら、また質問します。そしてまた、受けとって、受けとったことを伝え、促し、質問する。この過程が繰り返されることによって、相手は引きだされたという実感を持ちます。

目の前の人の能力や気持ちや考えを引きだしてみよう、そう思った瞬間に、あなたはその人にとっての、その瞬間における人生最大のパートナー(コーチ)となるのです。

Point
  • 質問し、答えを受けとったことを伝え、相手のシャッターを上げる
Let's Try!
  • ・日頃から「おはよう」「ありがとう」「元気?」といった、「通りがかりの一言」を大切にしましょう
  • ・質問に対する答えを一つ受けとったら、受けとったことをちゃんと相手に伝えましょう
  • ・話の細部に関心が生まれたら、また質問し、受け取ったら、また受け取ったことを相手に伝えましょう

(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)

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