スキル18 リクエストを聞く
- □ 部下が目標を達成しない
- □ 部下のほうが知識を多く持っていてどう接したらよいのかわからない
- □ 部下を応援してあげたいがどう応援すればよいのかわからない
CTP(コーチ・トレーニング・プログラム)に参加して間もないSさんと話していたときのことです。
Sさんがすでにクライアントを4人持っているというので「やっていてどうですか?」と聞くと、少し緊張した顔でこう答えました。「責任ありますからね。成果を必ず上げてもらうようにがんばってます」。その生真面目すぎる物言いにちょっと心配になって「4人全員がそんなに早く成果を上げなくちゃいけないんですか?」と尋ねると、きょとんとした顔で言いました。「えっ? 当然ですよ。コーチングですもの」。
新米コーチが犯してしまうミスの一つが、すべてのクライアントに同じスタイルのコーチングを強要してしまうことです。Sさんの場合は、4人のクライアント全員に強く結果を求めるようなコーチングをしていることが容易に想像されます。もちろんコーチングの大目的はクライアントの目標達成にあります。しかし、目標達成に向けてどのようなサポートを必要としているかはクライアントそれぞれ違うし、クライアントの状態によっても変わります。ただ励まして欲しいときもあれば、鋭く突っ込んで欲しいとき、笑い話で盛り上がりたいときもあるでしょう。
経験を積めば、コーチの側でクライアントが何を欲しているか、だいたいは察することができるようになりますが、それでも迷うときは多いものです。だからクライアントのリクエストを聞くことが大事になります。「今日はどんなコーチングをしたらいいでしょう?」と思い切ってクライアントに聞いてしまうのです。
職場でも、どんなサポートを相手が欲しているのか迷ったら、いっそ聞いてみるのがよいと思います。少なくとも「あいつのためだ」とあなたの思い込みで相手を苦しくさせてしまうよりはずっと、「あいつ」のためになるでしょう。
- 迷っているよりは、相手が何を欲しているか聞いてみる
- どのようなサポートを必要としているかは人それぞれ違います。また、そのときの状態によっても変わります。部下がどんなサポートを欲しているのか迷ったら、思い切って「どんなサポートをして欲しい?」と聞いてみましょう。
(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)






