スキル6 枕詞をおく
- □ 一生懸命自分の体験を伝えているのに部下は真剣に受け止めていない
- □ 部下が目標を達成しない
- □ 部下に言いたいことがあるがちょっと言いにくい
言いにくいことを言おうとするとき、どんな言いかたで相手に伝えるか、事前に頭の中で何回もシミュレーションしたりしませんか? ところがシミュレーションすればするほど、実際に相手を前にすると緊張が走って、声がうわずったり、あるいは逆に妙に語気が強くなったりします。お互いの間に張り詰めた空気が流れ、なんとも居心地の悪い状態が訪れます。
そんなときに活躍するのが「枕詞」です。これを使うと伝えにくい言葉を意外に楽に口に出すことができます。いくつか種類がありますが、まずは相手の許可をとる枕詞。「ちょっと言いたいことがあるんだけど、言ってもいいかな?」相手はまず99%イエスと言います。許可をとれば、そんなに言いにくくはないものです。
次に、相手のその行動がどんな場合でもマイナスなのではなく、あるひとつの視点から見る限りそうだということを伝える枕詞。「これは私の考えだけど……」「ひとつの可能性として……」こちらの主張の及ぶ範囲が限定されるため、相手の抵抗感が薄れます。相手がそんなに抵抗していないと思えば、自分の意見も伝えやすくなるものです。
メッセージを枕詞なくいきなり伝えると、そこに不必要な上下関係を生んでしまう可能性がありますが、枕詞は、それを使うことで相手と自分を「パートナー」という関係に保つ働きもします。そのメッセージがあなたにとって伝えにくいものでない場合でも、パートナーとなるために枕詞は有効です。
- 枕詞を使うと言いにくいことも言え、相手とパートナーにもなれる
- これまで言いにくかったことを、「枕詞+言いにくいこと」のセットにして、相手に伝えてみましょう。
- 枕詞の例
・ちょっと、言ってもいいかな・・・
・これは私の考えだけど・・・
・ひとつの可能性として・・・
・たとえばの話として・・・ - 枕詞を使うことに慣れてきたら、自分が無意識に使っている言葉に注目し、「これは枕詞では?」と思われるものを見つけて、オリジナルの枕詞リストを作ってみましょう。枕詞のレパートリーを広げるのに役立つでしょう。
(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)






