CTP成果事例

明日から使えるコーチング

スキル9 かたまりをほぐす

こんな場合にこのスキル
  • □ 部下が顧客とどのように商談を進めているのか今ひとつ見えない
  • □ 部下が目標を達成しない

人は自分の体験を一つのチャンク(=かたまり)にして脳の中にストックする傾向があります。ですから、「ハワイ旅行どうだった?」と聞いたとき、とりあえず「すごく楽しかった」とか、その体験を代表する一つの言葉で答えます。

ところが、ここで「そうですか」と一言返して終わってしまったり、「ハワイっていいとこだよね、僕も去年行ってさあ」と自分のことを話し始めたのでは、相手のチャンクの中身を知ることはできません。

そこで登場するのが、相手の言葉のかたまりを具体的な言葉にほぐしていく、チャンクダウン(かたまりをほぐす)というスキルです。「すごく楽しかったって、具体的にはどんなことがあったの?」「うん、ゴルフコースに出たんだけど、それがすごくよかったんだ」「そうなんだ。どんなところがよかったの?」「海岸に隣接しててね……」

このように相手の話を自分の中で絵に置き換えるというプロセスの中で、「まだここがはっきり絵にならないな」という部分を質問にして返す。これを繰り返すことで、相手のチャンクの中味を詳細に知ることができます。また、相手はとても深く聞かれたと感じます。

上司が部下に案件の状況を確認する場面でも、「あの案件どうなってる?」という質問に「ちょっとうまくいってないんです」と部下が返答したとき、「うまくいってないじゃわかんないだろ! なにがダメなんだ!」と詰問してしまったのでは、「うまくいってないこと」の中身を知るのは難しいでしょう。

質問に、まず部下はチャンクで返す。そのチャンクをほぐすのは、上司としての自分の役割だ。そう最初から認識していれば、声を荒げ詰問することもなくなるでしょう。

Point
  • 相手の話を、質問によって、自分の中で「絵」になるまで具体化していく
Let's Try!
  • 相手の話を自分の中で絵に置き換えて、はっきりしない部分があったら、質問にして相手に返してみましょう。

(出典 : 『図解 コーチングスキル』 鈴木義幸著 (ディスカヴァー刊)

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