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コーチング・カンバセーション
平野圭子 | 2005年08月10日
私には、Kさんというコーチがいます。
コーチングのテーマは「マネジメント」。
上司、部下、同僚からもらった360度フィードバックを元に、
マネジメントスキルを高めるためのコーチングを受けています。
Kさんは、数多くのコーチングを行っているプロのコーチです。
私自身もプロのコーチです。
ですから、彼女とのコーチングセッションは
お互いに「コーチングの実験の場」と捉え、
クライアントの私は、
Kさんのコーチングそのものについても
フィードバックしながら進めています。
「今の質問は、はずした。違う質問はない?」
「今の質問は趣旨はヒットしたけど、言い方が違う。
違う聞き方をしてくれる?」
などと言いながら、コーチングを受けています。
このように自由にものを言わせてくれるのが、
Kさんの素晴らしいところ。
Kさん「ええー、違った? じゃあ、次は何をしますか?」
私 「うーん、話したいのは次に何をするかではなくて、
私がどうしてそれを必要だと思うかの理由なのよね・・・。
で、理由は・・・」
というように、ああだこうだといろんな方向に話が飛びながら会話を続けると、
頭で 考えていることや、心で思っていることが整理され、
腑に落ちたり、答えが見えてくることがあり、
このコーチングの形態は、私にはすごくマッチしています。
最近、コーチングを初めて受ける方の
コーチをする機会が増えています。
セッションを始めて間もない頃に、
話していてちょっとチグハグな感じがすることがあります。
「Mさん、私が質問する人、Mさんは答える人、と思っていないですか?
コーチングは質疑応答ではなく、自由な会話のやりとり、なんです。
あなたも話すし、私も話す。それをイメージして進めましょうよ」。
「ほう、そうなんですかー。
ちょっとコーチングのイメージが変わりましたね」
その会話の後、Mさんの声は明るくなり、
お互いに少し体温が上がるようなワクワク感が生まれました。
コーチングで大切なのは「効果的な質問をすること」
という考え方が浸透するにつれ、
「コーチは質問する人、クライアントは答える人」の構造が
無意識にできていると感じることがあります。
実際のところ、コーチングを始めたばかりの方から、
「クライアントにどんな質問をしたらいいんだろう、
と考えてしまうと、つまってしまいます」。
という話を聞くことがあります。
また、コーチとクライアントの会話の割合について聞くと
「クライアント9割、コーチ1割でなければならない」
と思っているコーチもいます。
私がコーチのKさんと自由に会話が続けられるのと同じように、
私がクライアントと、
一方通行ではない、単なるおしゃべりでもない、双方向の会話、
「コーチング・カンバセーション」を
いかに続けられるかが、目下の課題です。
*カンバセーション(会話・対話)の語源
live with , keep company with
(一緒に生きる、ともにいる)
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