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「コーチング」は万能か?
桜井一紀 | 2010年05月06日
先日、ある大手メーカーの役員の方から相談を受けました。
「社内でコーチングをもっと広めたいと思い、説明会を開いたのですが、
その中で、幹部の一人が、
『最近よくコーチングって話を聞くけど、本当に役に立つのかね?
だいたいコミュニケーションを全部コーチングに変えるのは
無理なんじゃないの?』
と言うんです。コーチングってけっこう誤解されていますよね。
この先、私はどうしたらいいんでしょうか?」
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ツイッターを始めて2カ月ほどが経ちました。
新しい形のソーシャルネットワークがどのようなものなのか知っておきたい、
今後のビジネスに与える影響や可能性を知っておきたい、
と思って始めたのですが、
現在のところ、情報収集という点においてとても役に立っています。
コーチングについての情報も豊富に流れています。
ところが、読んでいて感じるのは、
コーチングに対する誤解や誤用がなんと多いこと。
コーチングは、10年前とは比較にならないほど
知られてきていることは確かで、
それはそれでとてもうれしいことではあるのですが、
必ずしも正しく理解されているとは限らない。
拡大解釈されていたり、一人歩きしていたりするところもあるようです。
その中でも、よくある誤解や誤用は、
「コーチング=褒めて育てる」
「相手の話を全部聞く」
「セラピーやヒーリングとの混同」
「コーチングで全部解決できる」
「叱ってはいけない」
「時間がかかる」
「コーチが解決しようとする」
「意図的に導く」
……などなど。
特にマネジメントにコーチングを取り入れる場合、
「コーチングが万能で、全部をコーチングに変えた方がよい」
というようなニュアンスが間違って伝わってしまうと、
「そんなことができるわけない」
「現場を知らない」
「役に立たない」
など、冒頭のような反発が起こるのだと思います。
けれど、それはもったいない誤解です。
本来、マネジメントは指示もしなければならないし、ティーチングも必要、
飲みに連れていくこともあるし、叱咤激励をしたほうがいいときだってある。
ポイントは、それだけではなく、
そこにコーチングがプラスされることが重要だということ。
コミュニケーションの中で、自在にコーチングを使い分けられるということが、
結果として大きな違いを生むということなのです。
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結局、冒頭の役員の方の相談には、こうお答えしました。
「確かにすべてを変えようとすると反発を招くかもしれませんね。
みなさん、少なからずこれまでのマネジメントに
プライドを持っていらっしゃるでしょうし。
でも、
『コーチングは決して万能ではない、
けれど普段のコミュニケーションにプラスし、
さらに使い分けることで、
強力な武器になるコミュニケーションスキルです』
と伝えてみたらどうでしょうか。
コミュニケーションを全部変える必要なんてないんです。
ただ、部下育成、信頼関係の構築、クロージング……など、
もっともふさわしいタイミングで使える強力な武器が増える。
そのことは多くのリサーチでも実証されていますから」
いざというとき、
コミュニケーションにおいて揺ぎない後ろ盾があるということ。
みなさんは、コミュニケーションにおいて、どんな武器を持っていますか?
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