CTP成果事例

コーチングの習得により、夢だったトータルサービスが実現

吉川 直子 氏
吉川 直子 氏

よしかわ労務コンサルティング代表

2003年12月 CTP(コーチ・トレーニング・プログラム)スタート
2006年1月 (財)生涯学習開発財団認定コーチ 取得

「コーチ型人材コンサルタント」として、さまざまな活動に取り組まれている吉川さん。具体的に社労士としての業務にコーチングをどのように取り入れているのか…。その秘密に迫ってみました。

自らを「コーチ型人材コンサルタント(社会保険労務士)」と名乗っていらっしゃいますね。

はい。社労士としてはもちろん、コーチ・トレーニング・プログラム(以下、CTP)で取得した生涯学習開発財団認定コーチの資格を活かして、コーチとしても企業と向き合う毎日です。本来社労士には聞きづらいと思われている「従業員の感情を逆なでしない言い方はないだろうか?」「どういう風に指示・命令したらいいか?」といった法律関係以外の相談にも気軽に応じています。

学生のころから、社労士を目指していたのですか?

就職活動での第一希望はアパレルメーカーでした。ところが、そのメーカーに無事入社できたのも束の間、会社の業績は思わぬ方向に向かい、二年目に入ったばかりの5月になんと倒産してしまいました。

それは大変でしたね…。

当時は「たったの一年で失業…」と途方にくれていました。とはいえ、ずっと失業状態でいるわけにもいきませんから、「失業保険(失業給付)」をいただきながら就職活動を始めることに。ところが、失業保険の手続きから健康保険や年金の切り替えに至るまで、初めてのことだらけで困惑する自分がいました。

そんなとき脳裏をよぎったのが「社会保険労務士」の存在でした。大学時代に名前だけは聞いたことがあったのですが、労働保険や社会保険の専門家であれば、私のように困っている人たちのお手伝いができるのでは…と思うようになりました。その後、幸いにも求人募集で社会保険労務士事務所を見つけ、そこで働くことになったのです。

それから本格的に資格取得を目指されたのですね?

はい。実務を経験し、専門的な知識を身に付けていく中で、お客様の役に立ち、喜んでいただける仕事だなと、ダイレクトに感じられるようになりました。 それから本格的に資格取得の勉強をして、2回目の試験で無事合格。その後、9年間で4ヶ所の事務所を渡り歩く中で、コツコツと経験を積み重ねてきました。

そんな吉川さんが、CTPの受講をお考えになった動機は何だったのですか?

経験を積んでいく中で、もっともっと「人」に関わる仕事に踏み込んでいきたいと思うようになったのです。そんなとき、『日経WOMAN』という雑誌にCTPが取り上げられていたことがきっかけで興味をもつようになりました。ここでコーチ・トゥエンティワンの存在を知り、まずはコーチング研修に足を運んでみることに…。そのときの衝撃は今でも忘れられませんね。

どんな研修だったのですか?

初対面同士で自分のことを話し合ったり、会話のキャッチボールの重要性を学んだりしていくうちに、自分の「コミュニケーション」に対する意識の低さに気づかされ、終わるころには目から鱗が落ちたような気分でした。その約半年後、検討した末に、CTPでコーチングを本格的に学んでみようと思い、受講をスタートしました。

学んでみていかがでしたか?

刺激の多い3年間(注:現在の受講期間は1年半)でしたね。クラスは毎月新しいメンバーとの出会いがあるので新鮮でしたし、普段事務所では話せないようなことが、クラスの中では自然と話すことができたんです。

また、当時の私は業務を行う中で、つい被害者意識を持ってしまうタイプだったのですが、CTPを学んでからはそれが当事者意識に変わり、何事にも積極的になっていきました。

独立に際してはコーチングの影響もあったのですか?

コーチングを学び、コーチをつけていなければ、今も独立はしていなかったでしょうね。CTPを学ぶ前の私は、本当にやりたかったことと実際の業務の間にギャップを感じていました。そんな中で、コーチングを学んでコミュニケーションにおける自信を深めるとともに、コーチからビジョンを引き出していただいたことで、「やはり独立して、人的な関わりも含めたトータルサービスをしよう!」と決意を新たにすることができたのです。

独立後、CTPで学んだことは業務にどのように活かされていますか?

大きくは二つあります。

一つは、従来の社労士が企業に問題が起こってから対応するのに対して、私はその前段階から相談に乗ったり、人に関する悩みを一緒に解決していったりできるようになったことですね。

もう一つが、経営者をはじめとした個人に対するコーチングです。いくら会社の就業規則や人事制度を整備しても、肝心の経営者の意識が変わらなければ根本的な解決にはつながりません。そこで、私は経営者の方たちに直接コーチをすることで、「変わらなきゃ」という意識をもっていただけるよう働きかけています。

こうしたアプローチはコーチングなくしてはありえませんでしたし、これこそが私のやりたかったトータルサービスです。

最後に、今後の業務における展望を聞かせていただけますか?

これからも「コーチ型人材コンサルタント」としての独自性を活かして、人に関する企業の問題にどんどん取り組んでいきたいと思っています。法的な側面は「社会保険労務士」として、人的な側面は「コーチ」として関わっていくことが私の最大の強みだからです。

そして、まだまだ正しく知られているとは言えないコーチングの普及も重要な役割。名刺に「コーチ型人材コンサルタント」と入れたり、事務所のWebサイトにコーチングについての紹介を載せたり、メールマガジンの配信や、資料のダウンロード機能を加えたりして、少しずつ浸透を図っているところです。多くの方に「こういう方法もあるんだ」「面白そうだな」と思っていただければうれしいですね。