[Vol.645 / 2012年5月16日]
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INDEX

1. Coach's VIEW
「上が変われば、組織は変わる」 伊藤守
2. お知らせ
「イベントのご案内」
   ・コーチング・プログラム説明会
    ―東京会場   : 5/22(火)、5/26(土)、6/2(土)
    ―横浜会場   : 5/29(火) 
    ―大阪会場   : 6/9(土)   
    ―名古屋会場 : 7/14(土)   

   ・シンガポールと香港にて、コーチングプログラム説明会を開催!
    〜海外ではじめての開催〜   
3. 採用セミナーのご案内 〜6/13(水)開催〜
4. 日本コーチ協会 第14回年次大会 〜6/23(土)開催〜
    〜医療におけるコーチングの展望 日米の視点から〜   
5. 編集後記

Coach's VIEW

「上が変われば、組織は変わる」 伊藤守

「人は開発されるべきだ」 と考えています。

ハーバード・ビジネス・レビューによれば、
企業におけるハイ・ポテンシャル社員の割合は、
全社員の3〜5%しかないと言います。

そして、ハイ・ポテンシャル社員に対しては、
特別な取り扱い方(treatment)が必要だとも言われています。(※1)

私たちは、コーチングで、何でもやっているというわけではありません。
コーチ・エィは、組織のリーダーをコーチしています。

新しく就任した社長として、何をやるのか?
海外拠点に赴任した駐在員が、任務を全うするために何をやるのか?
といった「ロールマッチング」。

あるいは、

M&A後のPMI(Post Merger Integration)や組織風土改革で
コンサルタントは制度やシステムを作りますが、
「誰がそれをやるのか」という、ともすると見過ごされがちな問題、
コーチは、それを「実行する人」を開発しています。

そもそも、世界中でリーダーの数が足りなくなっています。

さらに、世界中のエグゼクティブと、
その周囲の人々に対して実施されたサーベイでは、
企業エグゼクティブのほとんどが、
「部下を育成することにあまり興味がない」という結果も出ています。(※2)

その上、現在のわたしたちを取り巻く経済状況は、VUCA environment という
ものだそうです。

VUCAとは、
「不安定さ(Volatile)」
「不確実さ(Uncertain)」
「複雑さ(Complex)」
「曖昧さ(Ambiguous)」

の4つの頭文字を取ったもので、
これからの未来のリーダーたちは、
「不安定で、不確実で、複雑で、曖昧な世界を生き残るためのスキルを身につけ、
外部のあらゆるソースから監視される中でも
パフォーマンスを上げていかなければならない」ということです。(※3)

こうしたさまざまな要素からも、
これまでとは違うタイプのリーダーを開発していかなければ、
もううまくいかない時代に入っています。

上が変わると、会社は変わります。これが組織の法則です。

「うちの部下を何とかしてくれ」
「うちの社員を何とかしてくれ」
という経営者もいますが、問題は部下ではありません。
組織の上の層が変われば、その会社は変わります。
問題なのは間にいる人じゃないのです。
トップに立つリーダーです。

そして、「変える」方法は、2種類しかありません。

組織のトップが意識を変えるか、
あるいは、トップそのものが変わる(交代する)か。

そして、変えるなら、できる限り早いうちに始めなければなりません。

私自身も、1997年に日本にコーチングを紹介して以来、
ずっとコーチをつけていますが、
45歳のときに、当時のカナダ人のコーチに、
「後継者を今、決めなさい」と言われました。

45歳と言えば、一般的には、
「自分はまだこれからだ」という意識ではないでしょうか。
私も同じでした。すると、コーチに「遺書を書くように」と言われてしまいました。
仕方なく書き始めると、「この人に」という名前が挙がってきます。
かくして、私の後継者プランニングと後継者育成がスタートしました。

今振り返っても、あの時に、後継者マネジメントを始めて正解でした。
結局、後継者を育てるのに、10年を要したのですから。

「会社を大きくする」とは、リーダーの質を上げることです。

私の場合は、自分自身にエグゼクティブコーチをつけたことで、
会社の中に「次世代リーダー」の数が増え、
会社の規模は、10倍以上になったと思います。
私自身の体験としても、コーチングは機能するものです。

多くの経営者・リーダーは、
情報が遮断された状態であることが多々あります。

人間は、50歳を越すと、物を考えなくなるものです。
なるべく考えなくてもいいように、物事を進めようとする傾向があります。

インドの経済学者アマルティア・センは、
「貧困」を、「情報が遮断された状態」だと言っています。

私たちがコーチすると、クライアントから、「頭痛がする」と、よく言われます。

コーチからの「問いかけ」よって、
これまで避けていたことについて考えるようになるからです。

なぜ頭脳明晰なエグゼクティブが失敗するのか?
それは、たいていの場合、厳しい問いかけをしてくれる人がおらず、
必要な情報に触れられず、軌道修正ができないために起こっています。

違うものを見る機会を持たなければ、人はワンパターンに陥ります。
適切な情報に触れることができれば、リーダーは、適切な決断・行動ができるのです。

「リーダーの質」が変われば、組織は変わるのです。

【参考文献】

※1
Ladan Nikravan, "How to Keep High-Potential Employees",
MediaTec Publishing Limited

※2
Pete Hammet, "The paradox of gifted leadership:
developing the generation of leaders",
Emerald Group Publishing Limited

※3
“Creating Tomorrow's Government Leaders
- An Overview of Top Leadership Challenges and
 How They Can Be Addressed-“, Center for Creative Leadership

→【著者プロフィール、バックナンバーはこちら】

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お知らせ

「イベントのご案内」
〜組織変革や次世代リーダー育成に取り組む方へ〜
コーチング・プログラム説明会のご案内(無料)

コーチ・エィでは、
リーダーシップ開発プログラム(CTP)の説明会を
定期的に開催しています。

6月には、会場を海外に広げ、シンガポールと香港でも開催します。
お知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひご案内ください。

【コーチング・プログラム説明会】

■東京会場
  5月22日(火)18:30〜20:00
  5月26日(土)10:30〜12:30
  6月2日(土) 10:30〜12:30

■横浜会場   〜初の横浜開催!〜
  5月29日(火)18:30〜20:00

■大阪会場
  6月9日(土)10:30〜12:30

■名古屋会場
  7月14日(土)10:30〜12:30

■シンガポール会場   〜初の海外での開催!〜
  6月5日(火)19:00〜21:00

■香港会場
  6月7日(木)19:30〜21:00

→お申込み、詳細はこちら

※いずれの説明会でも、ご希望に応じて、
 「組織変革型ソリューション(DCD)」や「エグゼクティブ・コーチング(EC)」の
 ご案内を個別に承ります。

採用セミナーのご案内 ―6月13日(水)開催―

国内外でのコーチング事業拡大に伴い、
コーチ職のスタッフを拡充してまいります。

グローバル・コーチング・ファームの一員として
人と組織へ大きな変革を働きかけていくことに
関心のある方を対象に、セミナーを開催します。

ご興味をお持ちの方は、下記にて詳細をご覧ください。

→採用セミナーのご案内とお申込み

→社長 鈴木義幸のメッセージ

■□  日本コーチ協会 第14回年次大会  □■
〜医療におけるコーチングの展望 日米の視点から〜
(共催:メディカルコーチング研究会 /後援:株式会社 コーチ・エィ)

6月23日(土)、コーチ・エィが後援する日本コーチ協会が
「第14回年次大会」を開催いたします。

今年は、「医療におけるコーチングの展望」をテーマに、
ウェルネス・コーチングに力を入れる
米国ハーバード大学のエリザベス・フレイツ准教授をお招きする他、
日本国内でメディカルコーチングの実践・研究をされている方々にご講演頂きます。

・国内外の院内マネジメントに活用するコーチング事例
・臨床現場における対患者コーチング事例
・コーチングの研究設計

など、メディカルコーチングの最先端に触れられる機会となります。
ぜひご参加ください。また、お知り合いの方にもご案内ください。

日時: 2012年6月23日(土)12:30〜18:00

場所: 日本橋三井ホール
     東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町 5F

講演者:
    ハーバード大学准教授Elizabeth Pegg Frates 氏、
    東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学教授 出江 紳一 氏、
    東海大学医学部血液・腫瘍内科学室教授 安藤 潔 氏
    三番町ごきげんクリニック院長 澤登雅一 氏

参加費:
    日本コーチ協会 会員   10,000円
    日本コーチ協会 非会員 18,000円

→詳細・お申込みはこちら

編集後記

「変わる」ことはとても苦手です。

人に言われたわけでもなく、
自分で勝手に積み重ねてきた「殻」なのに、
それを破るにはとてつもない抵抗感が芽生える。

先日、姪っ子が親に叱られて
どうしても「ごめんなさい」が言えない姿がありました。

自分自身に七転八倒している姿に、
なんだかとっても共感を覚えました。

今号も、最後までお読みくださり
ありがとうございました。

【 WEEKLY COACH 編集部 】

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